暮らし方を左右する収納計画

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収納の大きさと形は各家庭によって千差万別新しく家を建てようとする人のなかで、「つぎはできるだけ収納スペースの多い家が欲しい」と希望する人はたくさんいますが、実際は、現在の家の収納でも大きさとしては十分な場合が多いのです。
ハウスメーカーでも、最近では大きなクロゼットや押し入れをつくる傾向にありますが、問題なのは収納スペースの大きさではなくて、しまいたい場所に適当な大きさの収納スペースがあるかどうか、ということです。
その点については、まだまだハウスメーカーも画一的と言わざるをえないでしょう。
各家庭によって持ち物はまったく異なるわけですから、収納の大きさも形も、本来なら異なるはずです。
その例のように、収納も生活習慣や生活スタイルに沿って考えなければなりません。
読書の欠かせない家庭なら、普通 の本棚だけでは足りないでしょうし、レコードの収集が趣味だという場合や、アウトドアでの活動が趣味だという場合であれば、それなりの収納が必要になるでしょう。
生活習慣や生活スタイルに応じた収納をつくるのはもちろんのこと、基本的な部分でも考えなくてはならないことがたくさんあります。
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しまう物に合わせた収納で玄関を効率よく使うたとえば玄関は、とても限られたスペースでありながら、履物やカサ、ゴルフバッグや釣り道具など、不規則な大きさの物を雑多に収納しなくてはならない場所です。

外観のデザインだけでなく周辺の環境も模型で把握

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模型については、ハウスメーカーではほとんどつくることがなく、展示場のモデルとパンフレットで済ますことが多いようです。外観のスケッチをもってくるのはまだよいほうだといえるでしょう。
私の事務所の場合は、スケッチで描いた何案かの外観デザインをそのまま模型にして、説明しながら施主と一緒に検討します。
やはり、平面でのスケッチだけでは微妙なディティールが伝わりにくいし、いくつかの方向から描かれたものを、一つひとつ比べていかなくてはなりません。模型なら一目見ただけで特徴がわかるので、より選択しやすいと思います。
また、左下の写真のように、周辺の道路や建物も含めたものを作成しますから、家がどのような形になるのかというだけでなく、家の前の道路の広さと車庫の関係や、隣の家や建物との間隔、近隣の建物の高さとそれによる日当たりなどが確認できるでしょう。
さらに、自分の家が周囲の環境とどのように関わるのかを考えることも大切です。
三次元の世界、つまり立体でとらえることによって、二次元の平面図ではわからなかった雰囲気や感覚がはっきりとつかめてくるのです。
このように細部を検討しはじめると、だんだんと家をつくるという実感がわいてきます。
はじめは気にならなかった点も、このように具体的になるといろいろとみえてくることもあります。
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施主は、平面図やスケッチ、模型ができてしまうと、それが決定であって、これ以上は変更できないと思い込んでしまう場合が多いのですが、そんなことはありません。
平面図やスケッチ、模型は、施主にとってより具体的なイメージづくりのための資料にすぎないのですから、変更したいこと、気になったことは遠慮せずに建築家へ伝えるようにしましょう。

スケッチ、模型が教えてくれること

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スケッチと模型で各部分のイメージをつかむ
平面図の形がほぼ決まった段階で、建築家はスケッチ、模型を作成し、これらについても施主とともに確認していくことになります。
スケッチでは、家の外観のデザインと、家のなかの各部分についてのデザインやプランを、何案かずつ作成していきます。
外観のデザインについては、プランニングをしていく段階で方向性が決まっていきますが、施主が混乱しないように、この段階でチェックをしてもらうことになります。
窓や屋根などの表情で家のもつ雰囲気が変わってきますから、それをスケッチで伝えるのです。
そして、家のなかの各部分のスケッチについても同様に、平面図では表せなかったドアや窓、トップライト、バルコニーなどのデザイン、収納のプランなどについて、施主にイメージをつかんでもらい、細部を施主とともに決定していくために作成します。
施主は、平面図を選択したときと同じように、それらのなかから気に入った案を選択したり、ある部分だけを選択することもできます。
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F家では、できるだけすっきりと、空間を広く見せたいということだったので、棚をつくる案は取りやめ、最終的には窓ガラスにブラインドのみというシンプルな形に落ち着きました。
玄関だけでなく、リビング、キッチン、ダイニング、浴室、階段部分などについても同じように決定していきます。

家具と収納の数と寸法は入念にチェックを

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キッチンとダイニングについては、冷蔵庫から材料を出し、それを洗い、刻み、調理し、盛り付けてテーブルに出すという作業がスムーズにできるかどうかも確認しておきたいことの一つです。
シンクを壁に向け、振り向いたらテーブルがある、というレイアウトにしたが、わざわざテーブルまで移動して配膳するのが面倒だったということもあります。この場合は、ダイニングのテーブルに向かってシンクを対面するように設置したほうがよいことになります。
さらに、朝起きてから学校や会社に行くまでのあわただしい時間に、スムーズに支度ができるかどうかも大切です。
朝、身支度を整えてから朝食を食べる場合と、朝食を食べてから身支度を整える場合とでは動線が異なります。また、家族で洗面室を使用する時間が重なっても大丈夫かどうかは意外と見落としがちですが、使いやすさ、暮らしやすさにつながる大切なことです。
このような細かい問題を、それぞれの部分において確認していくためには、一、二度平面図を見るというレベルでは不可能です。
家族全員が見える場所に平面図を貼っておき、つねに生活を平面図と対応させ、想像しながらチェックをするということも必要でしょう。
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持ち込む家具の数と収納の寸法は入念にチェックつぎにチェックしなければならないことは、収納や家具についてです。
建築家は、ラフ設計案としての平面図を作成しながら、そのなかに持ち込む家具を置く場所、収納や造作家具の位置と大きさなどを書き込んでいきます。ですから、ラフ設計案が固まると同時に、これもある程度は決まってくるわけです。
これらの数や寸法について変更が出る場合は間取りに影響し、かなり大きな修正になりますから、念のために確認しておきましょう。
また、テレビやオーディオセットを設置する場所、さらにコンピューターを利用する場合は、それらがどこに設置されるのか、これもすっきりと生活していくためには大切なポイントになりますから、一とおり確認しておいたほうが安心です。

家全体のイメージをつかむ

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間取りは実際の生活を重ねて確認
生活動線のチェックは暮らしやすさを得るポイント
平面図のラフ設計案が固まるということは、間取りやレイアウトがほぼ固定されるということですから、ここで、施主はいくつかの確認をしておかなくてはなりません。
平面図は、これから実際に家を形にするための元になるものですから、この段階でのチェックはたいへん重要なものになります。
まず、無理のない生活動線が得られているかどうかを確認します。
生活動線とは、たとえば、洗濯物を洗濯機で洗ったあと、それを干し、取り込み、たたんでアイロンがけをする。さらにダンスやクロゼットにしまうという作業の流れがスムーズに行えるかどうか、ということです。
人間は、新しい家に対して、それほど順応性が高いわけではありません。これまでに幾度も繰り返された生活動線は、そう簡単には変更できるものではなく、これは年齢を重ねればなおのことです。
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これまで繰り返された生活動線で、不自由のない部分についてはそれを新しい家にも当てはめ、不自由を感じていた部分についてのみ変更するという考え方なら、違和感のないスムーズな生活動線を得られると思います。
もちろん、この動線を考えながらラフ設計案はつくられているはずですが、洗濯機を置いてある場所が洗面室の場合、洗濯された物をカゴに入れて外に出るまでどこを通るのか、たたんでアイロンをかける場所はどこなのかなどについて、ここでもう一度、イメージしながら確認しましょう。

家具へのこだわりを大切に納得いくまでプランを変更

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もし、家具を持ち込まなければ、これほど二階の間取りについて、あれこれと悩まずにすんだのかもしれません。しかし、藤井家にとって、タンス類はいろいろな思い出があるものなので、どうしても捨てられなかったのだそうです。
新しい家では家具も新しくする、もしくは、家具は部屋のどこかに置いてしまおう、と考えるのではなく、使えるものについては長く大切にし、それを持ち込みながらも繁雑にならないように間取りをつくると発想することは、とても大切だと思います。
第三回目のプレゼンテーションに向け、家具をきちっと収め、書斎の位置にも無理が出ないよう、配置をいろいろと変更していきました。それぞれ中二階を取りやめ、トイレの位置を変更しつつできあがったのが、つぎの二案です。
一つは、子供部屋のなかにウォークインクロゼッ卜を取り込み、書斎を北に設けた3、もう一つは、書斎を子供部屋の隣りに移動した4です。
第三回目のプレゼンテーションでは、今後の打ち合わせは二階の書斎、トイレ、収納などの位置を決定していくだけになるだろうということで、とりあえずトイレの位置に無理のない4で、ほぼ決定ということになりました。
この段階にくるまでに、私は間取りについてだけではなく、外観や内部のデザインついても考えはじめています。
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施主にとって、一度にあれこれと選択し、決定するのは難しいことですから、私の事務所では、ラフ設計案が固まってきた時点で、まず外観のスケッチと模型を作成することになります。

第三回ラフ設計案提出まで

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中庭案をべースに決定採光と通風を最優先に
第一回目と同様、プレゼンテーション後、藤井家からの感想がFAXで送られてきました・設計の感想は、つぎのようなものでした。
まず、中庭案とL字型案、どちらをベースにするかについてですが、L字型案のほうが、二階のクロゼットと書斎の位置がすっきりと収まるので理想なのですが、やはり、中庭案をベースにしようと決心されたようです。
クロゼットや書斎の位置はもう少し案を出せば解決できそうですが、それよりも、隣家がもし増築したら、という不安がぬぐいきれなかったようなのです。
私は、将来周りの環境がどうなっても、光と風を十分確保できる家を建てるべきだと考えているので、この判断には賛成でした。
そして、中庭案の2をベースとして、さらに細かい調整をしていくことになったのですが、決め手となったのは階段の形です。
以前、藤井家では、家族が階段で足を折ったことがあり、直線階段はなるべく避けたいとのことだったのです。そのため、直線階段を取りやめ、ゆったりとしたものに変更した中庭案の2が選択されました。
ただし、この設計では中二階が新たな問題となってしまいます。
中二階の下は駐車スペースになっていますから、この設計だとワンボックスカーのような背の高い車が入らなくなってしまうのです。現在は普通の形の乗用車ですが、つぎの車はもしかしたらワンボックス形になるかもしれないので、できれば中二階は避けたいとのことでした。
そして、中庭案の2をベースとしながらも、二階のクロゼットと書斎の配置について、新たな案を出すことになりました。
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一階の設計については、この段階で決定です。

中庭案二種とL字型案新たな三案で検討

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中庭案1では、子供部屋が8畳から10畳に広げられ、そのためルーフバルコニーの形も変化しています。また、和ダンス、整理ダンス、洋服ダンスを、それぞれ効率よく収めるようにしながらレイアウトを変更しています。
一階のキッチン部分についても、電気炊飯器やレンジなどをまとめて置く場所がほしいとのことなので、新たに場所を確保します。
中庭案の2については、同じように持ち込むタンス類を置くスペースを確保しました。
また、中二階を設け、そこを書斎にすることで、子供部屋を八畳から10畳へ広げた設計です。
この設計では、階段についても直線階段を変更し、踊り場を設けてゆったりとしたものにしています。
それにともない、キッチンのレイアウトも二方向から出入りができるようになりました。これによって、生活の動線がスムーズになる特徴が出てきます。
二階の書斎の位置などが気に入ったというL型案の3では、A案の改善案と同様、ダンス類を置くスペースを確保し、さらに、子供部屋にウォークインクロゼットを設けました。
それほど大きな変更はありませんが、洗面所の壁をなくしたり、トイレの向きを変更するなど、細かい部分の調整は、いろいろな箇所に現れています。
箪笥などは危ないとされておりますが、上手に固定すれば逆に家の強度が増し、重要な役割を果たします。←その他役立つ情報はこちらから。
これらの三案が、改めて藤井家に提出され、第二回目のプレゼンテーションが行われることになります。

第二回ラフ設計案提出まで

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ベースの設計はほぼ決定気になる案は再調整を
施主は、希望が満たされたいくつかのラフ設計案のなかから、好みのものを選択していくわけですが、たった一度の打ち合わせで結果がでるものではないということは、先ほどお話しました。
ここでは、家族それぞれの意見をまとめる必要もあるでしょうから、少なくとも数週間程度はかかるでしょう。
ここでの妥協は禁物ですから、じっくりと検討したいものです。
藤井家の感想はFAXで送られてきました。A、B、C案、それぞれに対する感想の内容は、つぎのようなものです。
Aの中庭案については、将来の採光についても不安はなく、たいへん気に入ったとのこと。
BのL字型案に関しては、このまま隣りに何も建たないのであれば、この形も気に入ったようです。しかし、南側いっぱいにリビングをつくってしまうと、将来は東と南、両方からの採光が不十分になる可能性があるので、やはり不安は残るとのことでした。日照時間が限られるのはできるだけ避けたいという強い希望があるようです。
Cの二階リビング案については、日当たりに関しては問題ないのですが、二階で生活することに対して、奥様は抵抗があるとのことなのであきらめたようです。
予算が許す限り、もしもの時の為の設備を検討しましょう。←こちらのサイトでいろいろな物件を見られます。
第一回目のプレゼンテーションで、ほぼAの中庭案にベースは固まったようですが、BのL字型案の、書斎やクロゼットの位置などの収まりがよく、気に入ったそうなので、この二つを引き続きベースとして考えていくことになりました。
そして、そのほかにも、子供部屋は八畳よりも一○畳のほうが望ましい、中庭案での中庭のスペースをもう少し広げたい、また、これまで使っていた和ダンス、整理ダンス、洋服ダンスを、新しい家でも使いたいなど、いくつかの希望があげられました。
このつぎの打ち合わせまでに、これらの細かい希望を加えたAとBの修正案を、数点提案することになりました。

第一回ラフ設計案提出まで

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60%以上の満足度を望んで建築設計事務所へ
藤井さんが私の事務所を知ったのは、知人の紹介ということでした。
家を新しくつくろうと思ったときに、藤井さんもはじめはカタログを集めたり、ハウスメーカーの展示場へ行ったりしたようです。
展示場では、「現在の土地で、本当にこんなに大きな家が建つのだろうか」という疑問をもち、「ここには自分の望む家はないな」と感じたそうです。
しかし、建築家に頼むと金額が高くなる、という意識をもっていたので、満足度は60パーセントだろうとあきらめつつも、ハウスメーカーに頼むことを考えていたそうです。
そんなときに「ハウスメーカーと同じくらいの予算でも、相談にのりながらつくってくれる建築家がいる」と紹介されて来たのが、私の事務所だったのです。
藤井家では、すでに家族会議によって希望は明碓にされていたので、打ち合わせはスムーズに行うことができました。あとは、私の事務所で必ず書いてもらうチェックリストに記入してもらい、細かな部分の希望を読み取ることになります。
藤井さんは、仕事で多忙な方なので、実際に顔を合わせての打ち合わせがあまりできませんでした。しかし、FAXを利用して希望や気づいた点をまめに連絡してくれたので、施主と建築家が一緒に家をつくる、よい形ができたと思います。
藤井家の希望としては、奥様が趣味でピアノを演奏するので、ピアノを置く場所の補強と防音性の高い部屋づくり、そして、藤井さんはパソコンを使うので、それをすっきり収められる書斎が必要とのことでした。また、家族全員が集まるリビングを、日の当たる明るい場所にしたいという希望、さらに、現在高校生の一人娘が、将来家庭をつくって出て行っても、帰ってきたときにゆったりとした部屋で迎えてあげたいという親心から、広い子供部屋をつくりたいとの希望がありました。
そして、藤井さんの実家が阪神大震災の被害にあった経験から、耐震性の高い家ということが基本事項になりました。
施主のおもな希望は以上ですが、とくに、日の当たる明るいリビングを実現するためには、周りの環境を理解する必要があります。
藤井家の敷地は、南と北に家が隣接して建っていて、西側は道路が通っています。東側に接するのは隣家の庭で、こちらからは、光と風を期待できそうです。
このように、藤井家の希望と敷地の環境、そのほかの条件をクリアしてできあがったのが、つぎの三つのラフ設計案です。
住宅購入時には地震対策も十分気にしておきましょう。←こちらではその他住宅関連情報がたくさんあります。
藤井家の要望を満たしたラフ設計案は三種類
まず、Aの中庭案ですが、これは、家の中央に中庭を設けることによって広がりを出した設計です。中庭に面した部分をガラス窓にすることで、明るさと開放感を得られるようになっています。
BのL字型案は、リビングとダイニングが庭を囲むように配置された設計です。朝日を十分採り入れることができ、東側に接する家の庭を借景とすることで、本来の庭よりも広い景色を眺めることができます。
ただしこの設計は、将来隣家の庭に何も建たないということを前提としてますから、もし建て替えや増築などされた場合は、眺めや採光が減少することを念頭に入れておかなければなりません。
Cの二階リビング案は、一階よりも視界が広がり、開放的な部屋をつくれることが魅力です。天井の形や素材を工夫することによって、十分な採光を得られるようになります。
第一回目のプレゼンテーションでは、この三つのラフ設計案について、藤井家とともに打ち合わせをしていくことになります。